副産物産店

2024/06/12 14:12

【高島屋×京都市立芸術大学 NEW VINTAGE展 】

京都高島屋と京都市立芸術大学のコラボレーションによる展覧会 NEW VINTAGE 展が開催されました。
副産物産店は、6階美術画廊のほか、1階入り口ショーウィンドウのディスプレイも担当しました。



《The end is in the beginning and yet you go on.》2024

正月は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし

一休禅師の言葉とされるこの言葉、正月はめでたいものとされるが、正月がくれば人は皆一つ歳をとるのだから一歩死に近づいているとも言える。一休禅師は世の無常をあえてめでたい正月に説いたのである。
また、能舞台の鏡板に描かれる松である「影向の松」。鏡でもない木の板がなぜ鏡板と呼ばれるのか?実は、昔から松は神の依代とされ、観客席の側にたつ松を神の化身と見立て、そ れを鏡のように映したものが鏡板であるとされる。つまり舞台上の役者は観客ではなく神に向かって演じていることになり、観客は舞台に向かうことで鏡写になった神を神側の視点から見ているのだと言う。

展示では、「正月」と「影向の松」を題材に副産物産店が普段扱っているアートの現場から出る副産物(廃材)を用いて、”神”と”人間”、”始まり”と”終わり”、”めでたいもの”と”めでたくもないもの”、二項対立の間を行き来するような鏡写の世界観を表現している。

高島屋×京都市立芸術大学「NEW VINTAGE展」出品作品
撮影:山根香

<展覧会概要>

高島屋×京都市立芸術大学 NEW VINTAGE展

■12月27日(水) → 2024年1月8日(月・祝)
※12月31日(日)は午後6時閉場。新年は1月2日(火)午前10時から営業。

■6階美術画廊
古より独自の文化を継承しつつ、常に時代の今を融合させて発展を遂げてきた京都。その精神性は、国内最古の芸術大学である京都市立芸術大学、そして同地で190年の歴史を迎えている高島屋においても脈々と受け継がれています。今展は、京都の地で深い関わりをもつ両者が手を組み、「温故知新」、次世代へと文化を継承、更新していくことを目指し企画したグループ展の第一弾です。同大学の教員9名と卒業の作家11組12名による競演をお楽しみください。

[出品作家]
安藤 隆一郎(染織) 大西 伸明(版画) 奥村 美佳(日本画)
金氏 徹平(彫刻) 金田 勝一(油画) 川嶋 渉(日本画)
笹井 史恵(漆芸) 森野 彰人(陶芸) 若杉 聖子(陶芸)

市川 陽子(漆芸) 伊藤 学美(版画) 井上 舞(日本画) 宇野 湧(陶芸)
國政 サトシ(染織) 黒崎 香織(油画) 阪本 結(油画) 佐々木 萌水(漆芸)
菱木 明香(油画) 副産物産店(立体) 矢野 洋輔(漆芸)
(敬称略・五十音順)







Mail Magazine

新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。